2005年03月10日
■夜尿症:アロマセラピー診療日誌No52■
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ノ )_))_) ~産婦人科医がお届けする
(( ))u (u アロマセラピー診療日誌~
( ノ ー丿
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/ `ー ノ、"彡 第52号 2005年3月9日 発行
| ( ッミ
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お知らせ
第3回アロマセラピストによる
「女性のためのアロマセラピー講習会」を開催します。
今回のテーマ 春のスキンケア
日時 3月18日(金曜日)
午後3時~4時
場所 当院指導室
参加費 1000円
作成するものはまだ未定ですが、何か作ってお持ち帰り
頂けます。
ふるってご参加ください。
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目 次
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診療日誌:夜尿症
夜尿症のアロマセラピー
編集後記:
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夜尿症
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この間、親戚の子供を預かりました。
おねしょをするので、ついでに何かいい方法はないかしらと
尋ねられました。
おねしょをするとは聞いていましたが、昼間夢中で遊んでいるとき
にもお漏らしをします。
お漏らしの量も多いので、親に病院へ連れて行くようにいいました。
親はいつか治るとのんきに考えていたり、日常茶飯事なことなので
感覚も麻痺するのでしょう。子供の羞恥心やQOLの低下には気持ちが
いたらないようです。
このままでは、子供があまりにかわいそうだから、小児泌尿器科へ
連れて行くようにいいました。
子供が夜おねしょをすることはよくあることです。
私のいとこも小学校高学年までしていたのを覚えています。
いつか勝手に治ってしまうものです。
しかし、最近は心理的な負担や成人の夜尿症に移行していくことが
知られるようになり、小学校入学後も続く夜尿症には治療が行われる
ようになりました。
日本夜尿症学会のHPにはガイドラインが記載されています。
→http://www.jsen.jp/guideline/index.htm
ガイドラインによると
夜間の尿漏れだけのもの→夜尿症,
昼間の尿漏れだけのもの(昼間)→尿失禁症,
夜間,昼間とも尿漏れのあるもの→遺尿症(尿失禁症)
として表現しています。
自然治癒することが多いので、経過観察することが多いものかと
思っていましたが、最近は上記理由から治療を行うもののようです。
ただし、治療の対象は小学校入学以後とするのが一般的です。
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◆排尿の仕組み◆
膀胱にある一定量以上の尿が貯まります
↓
その貯ったという刺激が脊髄の神経に伝わり
延髄を経由して大脳皮質(運動野)に達します
↓
この運動野で「尿意」を感じます
↓
すると、排尿しなさいという指令がでます
↓
この脳からの指令が神経を介して
横隔膜を下方に押し下げ腹圧をあげます
そして、骨盤臓器を押し下げることにより、
反射的に膀胱筋を収縮させます
↓
また、同時に内尿道口を開き尿を外に出すのです
このような複雑な排尿機構は、赤ちゃんの時はまだ未熟です。
成長と発達にともなって完成していきます。
たとえば、新生児は、自動的、反射的に排尿します。
大脳皮質の成熟してくる2才前後になると、尿意感覚が形成されます。
その後
2才半頃には、おしめがなくても大丈夫になり
3~4才頃には昼間のおもらし(昼間遺尿)もなくなります
4~5才頃で、夜間の尿量が少なくなり、「おねしょ」もめっきり
少なくなります。
このように、排尿のしくみは、大脳皮質の発達と自律神経の成熟
とともに完成していきます。
一般的には、5歳を過ぎて月に数回以上おねしょをする場合には
夜尿症と診断されます。
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夜尿症のアロマセラピー
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子供の発育には大きな個人差があります。
焦りは禁物です。あせらず成長の過程と考え見守ってあげましょう。
しかし、見守ってあげましょうとはいうものの、やはり大きくなっても
夜尿症が治らなければ、気になりますよね。
小学校中学年で毎日おねしょをするようなら、すぐには解消しにくい
と考えられます。
小学校入学後も夜尿が続くようなら、一度専門医を受診しましょう。
何か基礎疾患がある場合には、ちゃんと病気を治療しないといけま
せん。
基礎疾患がないなら、アロマセラピーも治療の選択肢のひとつ
あるいは補助手段の一つと考えてもいいのではないでしょうか。
夜尿症にどんな精油が使われるのか調べてみました。
心理的要因もあるため、100%効くとはいえないとただし書きが
ついていますが、サイプレスやマジョラムが使用されるようです。
「おもらし」しない体(からだ)のしくみは自律神経により
コントロールされています。
交感神経は膀胱をふくらませて尿をため、尿道をきつく閉じて
尿が漏れ出てこないようにはたらきます。
また、副交感神経 のはたらきをストップさせて、意識的 に
がまんしなくてもおしっこがもれないようになっています。
(蓄尿に働くのが交感神経の働きです)
副交感神経は膀胱がおしっこでいっぱいになるとはじめて作動し
膀胱を収縮させます。
(排尿に働くのが副交感神経の働きです)
ですから、緊張したりすると交感神経が働くので尿意をもよおします。
サイプレスは自律神経を調整作用があり、交感神経と副交感神経
のバランスを調節します。
マジョラムは副交感神経の働きを活性化する作用があります。
どちらの精油にもモノテルペンアルコール類のテルピネン-4-ol
を含みます。テルピネン-4-olは副交感神経強壮作用があって、
自律神経を調整します。
こんな理由からサイプレスとマジョラムが使用されるのだと思います。
*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.
もうひとつの夜尿症の原因に抗利尿ホルモンが十分に出ないために
夜間の尿量が多くおしっこが漏れてしまう子供がいます。
抗利尿ホルモンは、脳下垂体から分泌されるホルモンで、
昼間は少なく、夜になるとたくさん出ます。
夜間睡眠中に作られる尿を少なくするホルモンです。
そのため「睡眠依存性ホルモン」とも言われています。
ぐっすり眠ったときは、ホルモンが腎臓に働きかけて尿を濃くするため、
尿量が減少します。
抗利尿ホルモンの分泌のリズムは、成長とともに整ってきます。
夜尿症の子どもの中には、昼間は普通の子どもと同じなのに、
夜だけ抗利尿ホルモンの出方が悪くなる傾向の子どもがいます。
また夜尿症は心理的要因が大きいといわれますが、脳下垂体は
視床下部からの調節を受けます。
視床下部は情緒や感情をコントロールをする場所です。自律神経も
同じ場所の調節を受けています。
ストレスがかかると抗利尿ホルモンの分泌も悪くなり自律神経の
働きも悪くなります。
心理的要因が考えられる場合には、カモミールやラベンダーなど
鎮静作用のある精油を利用するとよいでしょう。
*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.
子供なので症状にあわせて、精油を選び、1%濃度に作成した
オイルを就寝前にみぞおちやおなかに塗布します。
心理的要素が大きいなら、マッサージしてあげるともっとよい効果が
得られると思います。
子供はカモミール・ローマンが好きな子が多いように思います。
親戚の子供も「いいにおい」と喜んだので、サイプレスとカモミールで
マッサージオイルを作ってあげました。
ただし、この子はやはり基礎疾患があったので、泌尿器科で手術を
受けました。
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編集後記
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協和発酵のアンケート調査によると、
「5歳以上でおねしょがある子供」563人から回答を得ています。
●1週間に半分以上おねしょをする子供 56%
●治したいと思っている家族 97%
●受診していない 91%
●未受診の理由
「そのうち治るから」 60%を超える
こんなにほったらかしにするのなら、ご家庭でアロマセラピーを
試してほしいと思いました。
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投稿者 Dr.Michiko-Daimon : 2005年03月10日 23:21
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