2004年10月14日
プロポリス
プロポリス;Propolis
<概要>
古代エジプトではミイラの腐敗防止に使われました。古代ギリシャやローマでも皮膚疾患、切り傷、感染症などに使われた記録があります。
pro(前)polis(都市)という意味です。ミツバチはこれを巣の入り口に塗ることで、他の虫や雑菌が中に入らないように巣を守ります。
主な成分は樹脂、蜜蝋、精油、花粉でその他有機酸、脂肪酸、アミノ酸、ミネラル、ビタミンを含有します。
ミツバチは自分の行動範囲にある樹木から樹脂を集めてきます。産地によって効能が異なリ有効性は一定ではありません。症状に合った産地のプロポリスを選ばなくてはなりません。
<適用>
経口投与で、結核、細菌真菌感染、アメーバーなどの原生動物による感染症、鼻咽頭癌、風邪、抵抗力の改善などに使用されます。
胃腸障害、胃潰瘍のヘリコバクターピロリ菌感染にも使われます
抗酸化作用と抗炎症作用があります
通常、傷の消毒、外陰部ヘルペス、口腔外科手術後の創傷治癒促進のためのマウスリンス、火傷につかい、化粧品の原料にもなります。
<安全性>
安全性については十分な情報はありません
妊娠中授乳中には使用しないようにしましょう
<効能>
possibly effective
Ⅱ型ヘルペス;3%の軟膏は再発性外陰部ヘルペスの治癒をは早める
アシクロビル軟膏より早く完全に治癒する
sulcoplasty後の治癒を促進し、痛みを抑え、炎症を防ぐ
十分な証拠はないが
風邪に効く、プラセボに比べて風邪の持続期間が2.5倍も減少する
表面的な第2度の火傷では表皮が早く再生し感染を防ぐ
<作用機序>
プロポリスはポプラや針葉樹の蕾をから得られる樹脂です。ミツバチは巣を維持するために使います。プロポリスは巣に付着するため純粋に取り出すことは難しく、しばしば巣が混入します。
治療目的でプロポリスを使用する時は、抗ウィルス・抗細菌・抗真菌作用を期待します。
プロポリスはフラボノイドを多数含みます
pinocembrin
galangin
pinobanksin
pinobanksin-3-acetate
これらのフラボノイドが微生物に作用すると考えられます。
pinocembrinとgalanginを含むプロポリス抽出物は連鎖球菌の発育を阻止します
口腔疾患を引き起こすさまざまな細菌に試験管内では反応する
プロポリスの抗炎症作用は、アラキドン酸代謝の脂肪酸参加回路を抑制して、プロスタグランジンや好中球の合成が減少することによる。
動物実験では表皮の修復を促進する
抗癌物質を持つカフェー酸フェニールエステル(CAPE)を含む
弱いが抗酸化作用もある
<副作用>
経口摂取した時アレルギー反応を起こすことがある
プロポリスを含む薬用ドロップで潰瘍を伴う口内炎をおこすことあり
プロポリス入りの化粧品で接触性皮膚炎をおこすことあり
<他のハーブとの競合>
なし
<薬との競合>
なし
<食品との競合>
なし
<臨床検査への影響>
なし
<病気との相互作用>
喘息:プロポリスにアレルギーがあると増悪するので、使用禁止
過敏症:ミツバチの副産物(蜂蜜、マツやモミなどの針葉樹、ポプラ、ペルー樹脂、サリチル酸)に過敏な人は使用しないほうがよい
<使用量>
経口:はっきりした量はない
局所的;sulcoplasty後のうがい(5%濃度)
外陰ヘルペス(3%濃度の軟膏)
投稿者 Dr.Michiko-Daimon : 2004年10月14日 22:29
コメント
大門 様
コメント頂きありがとうございます。
プロポリスには、薬の副作用を抑える作用もあると聞いたので、
インターフェロンでC型肝炎を治療中の近所の方に差し上げました。
少しでもお役に立てれば良いのですが・・・
投稿者 longpeak : 2004年11月09日 23:23
