<水分摂取>
結石の再発予防のための食事療法として,水分の多量摂取があげられる.これは,結石の要因となる尿中物質を希釈することによって結晶化を阻止するという考え方に基づいており,1日の尿量が2.5 LあればCaの結晶化を低減できる.
尿成分の希釈は,同時に結晶化阻止物質の濃度低下を招くが,それによって結石リスクが高まるというエビデンスはない.
<Ca摂取>
結石予防としてのCa制限食はCa結石の予防とはならず,逆に高Ca食によって結石リスクが低減するという結果が得られている.
また,Ca摂取量が少ないとシュウ酸が非結合体のまま吸収され,シュウ酸の尿中排泄が増加してCa結石リスクが高まることが判明している.
<塩分摂取制限>
高Na食は尿中のCa排泄を増加させ,結石抑制因子であるクエン酸の排泄を低下させるため,結石リスクを高める.
一般に,低Na食は結石予防法として推奨されている.
<シュウ酸摂取制限>
シュウ酸Ca結石の既往患者には,通常のCa摂取と同時にシュウ酸制限食が推奨されるが,食物中のシュウ酸含有量は不確定であるという難点がある.
ビタミンCは体内でシュウ酸に変換されるため,過度の補給(1日6 g以上)は避けるべきである.
♪シュウ酸を多く含むコーヒや紅茶にはミルクを入れる
♪ほうれん草には鰹節をかけてCaを同時に摂取する
<動物性蛋白質摂取制限>
動物性蛋白質は,尿中のCaおよび尿酸を増加させ,クエン酸レベルを下げるため,結石の危険因子となる.
動物性蛋白質の制限には有益な効果が認められなかったという成績もあるが,過度の摂取は好ましくない.
<クエン酸摂取>
クエン酸はCaの排泄を促す.クエン酸カリウム経口薬は,結石再発を予防する効果のあることが確認されている.
柑橘類はクエン酸を多く含むが,オレンジジュースなどはシュウ酸も豊富であるため,食事療法の際には注意が必要である.
<食物繊維摂取>
高繊維食は,一般に結石予防効果があるとされている.
<結石を予防するハーブ>
ネトル
投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2005年07月30日 |パーマリンク |コメント (0) |トラックバック (0)
1ポンド(約453グラム)の体重減少により1歩あたりの膝への負担がその4倍軽減する可能性 があるという論文です。
お年寄りに多い変形性膝関節症(OA)があり、過体重もしくは肥満の高齢者にとって、この負担軽減が臨床的に有意義なものである可能性を示唆しています。
このような病気も生活習慣病と同じ、減量と運動が大切だということですね。
Arthritis Rheum. 2005;52:2026-2032
投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2005年07月10日 |パーマリンク |コメント (0)
ユーカリ・レモン:Lemon Eucalyptus
学名:Eucalyptus citriodora
【概要】
虫除けを赤ちゃんに塗ってもよいものかどうか悩むところです。
国民生活センターのHP「虫よけ剤ー子供への使用について」にというページがありました。
「虫よけ剤」には忌避成分であるディートという成分が含まれているそうです。
商品によってはディートの濃度が高いものまあるようですが、成分表示はされていません。
ディーとは蚊などの触角に作用する虫除け剤としてアメリカで開発されました。
毒性は低いとされていましたが、アメリカやカナダでは安全性に対する再評価がなされています。
CDCのHPで調べると
DEETのページがあります。
ディートは急激に一定量を経口摂取したり、慢性的に皮膚使用すると血圧低下、痙攣、発疹などの症状がでます。諸外国では30%を超える商品も販売されているために事故例が報告されています。
アメリカの小児科学会はディート濃度10%以下のものを使用するように推奨しており、
カナダでは6ヶ月以下の子供には使用しないように指導しています。そして6?12ヶ月の子供の顔、手には塗布しないよう指導しています。
そこで米国厚生省疾病管理・予防センター(CDC)はディートに代わる安全で効果的な虫除けとしてユーカリ・レモンを使用することを薦めています。
【一般的な使用】
虫除け、関節炎や関節痛、筋肉痛(平滑筋の鎮痙剤)
【安全性】
短期間使用するのはたぶん安全であろう
ユーカリレモンの精油は30?70%濃度で、短期間の使用なら安全である。
アメリカのEPA(Envioronmental Protection Agency)は人への使用が安全な虫除けだと承認しています。
CDC(The Centers for Disease Control)もユーカリ・レモンの精油は虫除けに含まれる低濃度のDEETに代わる安全で効果的な殺虫剤
だと認めています。DEETを使いたくない人にユーカリ・レモンの精油を用いることを推奨しています。
妊娠中と授乳中は十分な信頼できる情報がないので使用しないこと
【効果】
蚊よけには効果あり
40?70%のユーカリ・レモンオイルは20?40%のDEETに相当する効果がある
40%のものが75%のものより効果が高いというわけではない。
30%ユーカリ・レモンオイルは15%のDEETに相当する
しかしDEETのほうが効果が持続する時間は長い
30、40、50%のユーカリレモンオイルは1?5時間、97?100%の防虫効果あり
20?25%のDEETは5?6時間、100%の防虫効果がある
一方15%のDEETは4時間80%の効果しかないという研究もある
ダニには何とか効果があり
アメリカには30%濃度のユーカリ・レモンの抽出物が市販されているらしく、1日に3回使用すると明らかにダニが付着する数が減少する
【作用】
ユーカリ・レモンオイルの、蚊が嫌う有効成分はp-menthane-3,8-diol(PMD)による
in vitroでは抗真菌作用もある
【副作用】
たまにユーカリ・レモンオイルに過敏な人があり皮膚に反応を起こすことがある
ハーブ、サプリメントとの競合 なし
薬剤との競合 なし
食品との競合 なし
検査データーへの影響はなし
病気や他の状態との競合もない
【推奨量】
蚊に刺されるのを防ぐには30?75%のユーカリレモンーオイルを使用
ダニを防ぐにはアメリカでは10?30%濃度の商品が市販されており、これを日に2回使用する
使用後は手をよく洗うように注意している
投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2005年07月03日 |パーマリンク |コメント (0) |トラックバック (2)
6月30日日本睡眠学会がありました。
カルピスの発表によると、カルピス社の商品に含まれる乳酸菌の一種「ラクトバチルス・ヘルベティカス」に、睡眠のサイクルをコントロールする神経ホルモン「メラトニン」を増加させる作用があるらしいということです。
高齢者に1日100mg3週間飲むと、夜間の覚醒の回数が1回減少し、睡眠を妨げる寝ぼけや足のかゆみなども改善する傾向が分かり「睡眠の質の改善効果を確認できた」そうです。
日本睡眠学会のHPには睡眠に関する基礎知識など詳しく解説したページがあって便利です。
投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2005年07月03日 |パーマリンク |コメント (0) |トラックバック (0)